よだか通信 vol.7

(2023/11/08発行)

よだか通信
vol.7
「万物の黎明」を読むゼミ


わたしたちの社会の、最大の問題とは、なんだろう。
差別や不平等があること?
権力の腐敗があること?
深刻な環境破壊があること?
他者への無関心があること?

その問いに対し、
人類学者のデヴィッド・グレーバーと、
考古学者のデヴィッド・ウェングロウは、
「社会を再創造することができなくなったこと」と答えた。

人間を、その発端から、想像力に富み、知的で、遊び心のある生き物として扱ってみたらどうだろうか? そのような生き物として理解するに値すると考えてみたらどうだろう? 人類が平等な牧歌的状態からいかにして転落したかを語るのではなく、なぜみずからを再創造する可能性を想像することさえできないほど、がんじがらめに思考の束縛に囚われてしまったのか? このように、問いを立ててみたらどうだろうか。

万物の黎明 p.10

地域や社会は、もともと、もっと自由だったのではないか?
あるいは、わたしたちは、もっと自由に、さまざまな種類の社会を、行き来していたのではないか?
わたしたちの行動を無意識に規定し、わたしたちを捉えている
地域や社会に対する常識は、ほんとうに、普遍的なものなのだろうか?

参加者一人ひとりの身近な活動、
西濃地域の農村における民俗的な文化と歴史、
あるいは、子ども・女性・老人の暮らし、
今昔の「アジール(自由領域)」を背景に眺めながら、
本書を読んで、感想を話したり、議論したりします。


森の小屋づくりゼミ
全10回のゼミの内、#1#2を開催し、活動記録を公開しました。むいむいの森をフィールドワークしたり、森にある材料を探してみたり、小屋のイメージを描いて共有したり、柱の建て方を考えたりしました。(現在、満員御礼につき、申込受付を一時停止しています)

木読ゼミ&プレーパーク「木と遊ぼう」
樹木医の三戸さんが11/16(木)にむいむいの森を訪れます。午前は木の状態を解読し、木との向き合い方を考える木読ゼミ、午後は森で遊びながら木について学ぶプレーパーク「木と遊ぼう」を開催します。申込は各リンク先から。


その他、申込受付中のイベント・相談窓口
【11/16】木読ゼミプレーパーク「木と遊ぼう」
【毎週月曜】むいむいの森ユースセンター  ※申込不要【随時】居住支援相談窓口(随時)
【随時】社会プロジェクト相談窓口(随時)